玄関の傘立てで、傘の並び順が毎朝変わっている。
誰も触っていないはずなのに、几帳面すぎるほど、きれいに並び直っている。
本数も向きも決まっていて、雨の日の翌朝も濡れた傘だけが同じ場所に戻っている。
その並べ直す癖を、自分が何年も無意識に続けていたと、家族に指摘された住人がいた。
その人には、並べ直した記憶がまったくなかった。
それ以来、外出先で自分の傘だけ、いつもと違う場所に置き忘れるようになったという。

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