古い銭湯の下足箱で、いつも同じ番号の木札を使っている。
その木札だけが、抜くとき、いつもほんのり温かい。
のれんが出たばかりの時間に行っても、温かい。
誰かが握ったまま、待っていてくれたような温度だ。
気味が悪くなって、ひと月ほど通うのをやめた常連がいる。
久しぶりに行くと、木札はまだ温かかった。
番台に預けてある回数券は、行かなかったあいだも、一枚ずつ減っていたという。

添付は差出人から送られた写真を、受付時に縮小して綴じたもの。原本は別途保管する。
受付年月日は、受け取って書き起こした日を記す。公開はこれより後になる。