第072号 受付 2026.09.30 未公開

背比べの柱

実家の柱に、子どものころの背比べの線が残っている。

帰省するたびに、その線が一本ずつ減っている。

消した跡はない。木目が、そのまま続いている。

減るのは、いつも一番下の線からだ。

残っているうちにと、今の背の高さに、新しい線を一本引いた人がいる。

次に帰ると、その新しい線だけが残っていた。

子どものころの線は、一本残らず無くなっていたという。

第072号の報告に添えられていた写真
添付 1

添付は差出人から送られた写真を、受付時に縮小して綴じたもの。原本は別途保管する。
受付年月日は、受け取って書き起こした日を記す。公開はこれより後になる。