実家の柱に、子どものころの背比べの線が残っている。
帰省するたびに、その線が一本ずつ減っている。
消した跡はない。木目が、そのまま続いている。
減るのは、いつも一番下の線からだ。
残っているうちにと、今の背の高さに、新しい線を一本引いた人がいる。
次に帰ると、その新しい線だけが残っていた。
子どものころの線は、一本残らず無くなっていたという。

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