ある商店街の店先に、ご自由にどうぞ、と書かれた傘立てが置かれている。
その中に一本だけ、柄に古い名前のシールが貼られた傘がある。誰が持っていっても、翌日には戻っているという。
店の人も、いつからあるのか知らない。捨てようとしたことはないそうだ。
ある人が、その傘を家まで持ち帰った。シールを剥がして、そのまま使い続けた。
店先の傘立ては、次の日には元の本数に戻っていたという。
半年後、その人の家の傘立てに、見覚えのない傘が一本増えていた。柄には、その人の名前のシールが貼ってあった。

添付は差出人から送られた写真を、受付時に縮小して綴じたもの。原本は別途保管する。
受付年月日は、受け取って書き起こした日を記す。公開はこれより後になる。