日付だけが書き込まれた文庫本がある。
古本屋の均一棚にあった一冊で、余白に読んだ日付だけが並んでいる。
感想も線引きもない。日付だけが、ページの端まで続いている。
買って読み終えた人が、続きの日付を自分の字で書き足した。
読み終えたので、その本はまた同じ古本屋に売ったそうだ。
翌月、同じ棚で見つけたとき、日付は三つ増えていた。三つとも、その人の筆跡だったという。

添付は差出人から送られた写真を、受付時に縮小して綴じたもの。原本は別途保管する。
受付年月日は、受け取って書き起こした日を記す。公開はこれより後になる。