第032号 受付 2026.09.10

続きの日付

日付だけが書き込まれた文庫本がある。

古本屋の均一棚にあった一冊で、余白に読んだ日付だけが並んでいる。

感想も線引きもない。日付だけが、ページの端まで続いている。

買って読み終えた人が、続きの日付を自分の字で書き足した。

読み終えたので、その本はまた同じ古本屋に売ったそうだ。

翌月、同じ棚で見つけたとき、日付は三つ増えていた。三つとも、その人の筆跡だったという。

第032号の報告に添えられていた写真
添付 1

添付は差出人から送られた写真を、受付時に縮小して綴じたもの。原本は別途保管する。
受付年月日は、受け取って書き起こした日を記す。公開はこれより後になる。